TOEFLって何?
TOEFLとは英語を母国語としない人の英語力を判定するアメリカ生まれのテストです。非英語圏の学生がアメリカやカナダの大学、大学院に入学する際に学校側が要求する英語成績証明書となります。TOEFLの最高点数は120点。TOEFL60~80点でほとんどの米国州立大学に入学できます。ある程度日本で名の知れた私立大学ですと80~100点。アイビーリーグなどの名門は100点以上です。世界でも年間70万人もの受験者数を誇るTOEFLですが、日本でも約8万人の方が毎年受験しています。
TOEFL学習のメリット
TOEFLはIELTS同様獲得点数がそのまま英語力を反映していると言われるほど優秀な試験です。勉強すればするほど英語力が伸びます。なので海外活動をしなくてもTOEFLの目標点数を獲得する事により英語力を伸ばそうとする方がおられます。
TOEFLはアメリカ留学で圧倒的強さを見せます。飛ぶ鳥を落とす勢いのIELTSもアメリカの大学にはなかなか認めてもらえません。TOEFLはアメリカ大学、大学院留学を目指す方の必需品となります。
TOEFLを主催するアメリカのNPO試験サービス機関ETSはTOEFL60点はIELTS6.0点に相応すると換算しています。
TOEFL60点で外国人を受け入れてくれるアメリカの大学は相当数存在しますが、IELTS6.0で入学を認めているアメリカの大学はTexas A&M University、Rutgers, the State University of New Jerseyなどほんの一握りです。
ちなみにTOEFLはカナダのすべての大学や大学院で受け入れていますがIELTSも同等の換算レベルで受け入れていますので覇権争いは互角です。
どんな試験?
IELTSはListening Test(試験時間:60~90分, 問題数:34~51問)、Reading Test(試験時間:60分又は80分, 問題数:12~14問)、Writing Test(試験時間:50分, 問題数:2題)、Speaking Test(試験時間:20分~20分 、問題数:6問)の4つのセクションで構成されております。
リスニングは複数人数による会話問題と講義形式問題が出題されます。ライティングでは出されたテーマに従い各々150文字と300文字の起承転結がある作文を二つ書き上げなければなりません。リーディングはアカデミックな長文読解問題中心。時間が足りない試験です。スピーキングはIELTS同様即興力と瞬発力が要求されます。
IELTSテストはオンラインで行われ、試験会場では受験生1名につき1台のPCが振り当てられます。各セクションの点数は30点。4セクションの合計は120点。最高点は120点満点です。試験はすべて一日で行われます。
TOEFLを日本で受験した場合285USドルとIELTSより若干高いです。フィリピンの受験料は225USドルと日本よりは安いです。T
TOEFL学習のデメリット
TOEFLはかなり難しく難易度はIELTSよりも若干高いと言われています。(エッセイ問題がIELTSは1問、TOEFLは2問、、試験時間もIELTSより1時間多く、IELTSが受験スケジュールを2日制、1日制から選べるのに対しTOEFLは1日制限定等。)
しかしその使い道はアメリカとカナダの大学、大学院入学に限定されております。つぶしが効かないです。
一方IELTSは留学、海外就職、移民認定などその有効性はオールマイティ。IELTSの最後で最大の難関であるアメリカ大学入学資格もぽつぽつとですが少しづつ広がっています。アメリカ全体ではまだ圧倒的に少ないもののハーバード、イェール、マサチューセッツ工科、ブラウン、ニューヨーク、コーネルなど全米トップ30の大学はすでにIELTS入学を認めています。
フィリピンIELTS留学のメリット
IELTSも同じですがフィリピンTOEFL留学の最大のメリットは日本人が一般的に苦手意識を持っているスピーキング、ライティングアビリティと自分独自の考えを論理的にまとめてデリバーするアビリティを克服させてくれる事。自分より遥かに英語能力にたけ、ライティングの論理的訓練課程を修了したメンターからマンツーマン授業でつきっきり指導を受けるほど効果的な学習方法はありません。修正、宿題、予習、模擬テストなどを毎日繰り返すうちにテストにも慣れてきてどんな質問が出されても当惑する事なく, 正解基準をクリアしたデリバリーができるようになります。
独学ではなかなか前進しない課題をフィリピン留学は楽にクリアしてくれます。
TOEFL留学でどれくらい伸びる?
参考になるかどうかはわかりませんがフィリピンで唯一のTOEFL専門学校であったSEATLE校校長が話してくれた4週平均アップ率は各科目別で2~3点、トータルで8~12点だそうです。ちなみにSEATTLE校は2018年に閉鎖いたしました。
フィリピンTOEFL留学で知っておくべき事
かつてフィリピン英語学校の2大英語資格と言えばTOEICとTOEFLでしたが2010年代からTOEFLのポジションをIELTSが奪ってしまいます。主役交代劇を象徴するかのように2018年12月にそれまでフィリピンでTOEFLナンバー1学校として君臨していたダバオのSEATTLEが学生数の減少を理由に閉鎖してしまいました。2020年に入ると有名校たちが次々とTOEFLコースを撤収。かつてはTOEFLの名門であったセブのEVやCPILSもTOEFL指導を辞めてIELTS指導に力をいれていきます。
今残っている中で有力なTOEFL学校として名前を挙げられるのはTOEFL公認センターを兼任するセブのSMEAGキャピタル。その他では昔からTOEFLに力をいれているセブのCPI,バギオのPINESチャピス、HELPロンロンなどがあります。ただ集まる学生は少なくコンスタントに数十人を集めているのはSMEAGEキャピタルのみ。PINESなどその他の学校では通常10名も集まりません。
IELTSに押されっぱなしで受験者数は減少の一途をたどりますがそれでもTOEFL点数を短期間で伸ばしたいのであればフィリピン留学が有力です。実力のある講師が手取り足取りつきっきりで指導してくれる贅沢な指導体系は他で探せないからです。