Grabで安全・便利・お得に移動しよう

フィリピン国内での主な移動手段には、タクシー、トライシクル(バイクタクシー)、ジプニー(バス)、電車(マニラ限定)などがあります。特に、フィリピン留学生は一般旅行者に比べて長期間滞在するため、タクシーが必要となるシチュエーションが頻繁にあります。そのような場合、オンラインタクシー配車サービス「Grab」の利用を強く推奨します。渡航前にGrabの使い方を学んでおくことで、安全性が大幅に向上します。

なぜGrabを利用すべきなのか?

  • Grabを利用する最大の理由は、その高い安全性にあります。Grabはオンラインで管理され、目的地までの経路もコンピューターで監視されています。このシステムでは、運転手が不正行為を行う余地がほとんどありません。実際、Grab利用者からのトラブル報告は非常に稀です。
  • 次に、その便利さが挙げられます。特に深夜やタクシーが見つかりにくい場所では、Grabを利用すればすぐにピックアップが可能です。例えば、マニラの危険地帯マラテ地区のバーで、筆者を接客してくれた女性に「帰りは怖くないの?」と尋ねたところ、「Grabを使えば店の前まで迎えに来てくれるから安心」と回答されました。
  • 第三の理由は、料金トラブルの回避です。Grabではアプリで目的地を指定すると料金が固定され、チップも必要ありません。一方、一般的なタクシーではメーター料金以外の追加料金やチップを求めるドライバーに少なくない確率で遭遇します。
  • また、Grabの運賃は一般のタクシーと比較しても遜色なく、場合によってはより安価です。Grabのメリットは多岐にわたるため、是非活用してみてください。日本でGrabアプリをダウンロードし、電話番号とクレジットカード情報を登録しておけば、フィリピンでの支払い方法を現金またはクレジットカードから選択できます。

Grabの利用方法

Grabの使い方をこちらで詳細に説明しますが、実際の操作画面を動画で見るとより理解しやすいでしょう。まず、この欄の一番下にある動画リンクをご覧ください。それでも疑問点や確認したいことがあれば、次の文章を参照してください。

ダウンロードしたGrabアプリを開きます。

    1. 画面上の「Car」または「Transport」ボタンをタップします。
    2. 位置情報に基づいて、現在地と近隣の乗車候補地が表示されます。提案される2〜3ヶ所の候補地から一つを選びます。
    3. 「I am going to」や「Enter Destination」と表示される行先ボタンをタップし、行き先の住所を入力します。途中まで打ち込むとサジェスチョンが表示されるので、それを選べば完了です。よく利用する場所はアプリ内でお気に入りとして保存できます。
    4. 行き先を設定すると、運賃が表示されます。こちらが基本の運賃です。
    5. 「All View」という項目をタップすると、さまざまな車種を選択できます。例えば、「GrabCar(6Seats)」は最大4人まで乗車可能です。また、「GrabPet」はペット同乗が可能で、「GrabShare」は他の利用者との相乗りサービスです。GrabShareは少し時間がかかるかもしれませんが、運賃は通常よりも約30%安くなります。
    6. お支払い方法として「Book with Cash」(現金)または「Change Payment Method」(クレジットカード)を選択します。
    7. 選択を終えると、Grabのシステムが最も近いドライバーを検索し、ピックアップの予定時刻を通知してくれます。
    8. ドライバー情報(名前、顔写真、車の種類、ナンバープレートなど)が表示されるので、乗車前に確認をおすすめします。また、ドライバーが自家用車を使用している場合もあるので、車体にGrabのステッカーがあるかもチェックしてください。
    9. 乗車後は、指定した目的地まで運転手が運転してくれます。支払いはアプリ上での提示額に従い、現金またはクレジットカードでの決済が可能です。支払いが終わったら、「ありがとう」と伝え、車を降ります。
    10. 移動ルートや現在位置などは、アプリ上でリアルタイムで確認することができます。

空港でのGrab利用方法

空港でのGrabの利用は非常にシンプルです。Grabのカウンターでは、アプリを開いて行先を口頭で伝えるだけで、係員が全ての手続きを代わりに行ってくれます。アプリに登録していない場合でも、日本の電話番号を伝えることで、行先を手配してもらえます。 手続き後、料金、行先、車のナンバーが記載された紙を受け取ります。指定されたGrabタクシーはカウンター前に到着します。タクシーに乗車し、先ほどの紙を運転手に手渡すだけで、スムーズに目的地へと向かってもらえます。 特徴的な三日月デザインのGrabカウンターは、空港到着ゲートを出て周囲を確認すれば、簡単に見つけることができます。

Grabが本当に便利だと感じた瞬間

  • 土日や祝日のバギオの中心街、セッションストリートでは、人々で溢れかえります。そのため、タクシーを捕まえるのは非常に困難となります。しかし、Grabのサービス開始以降、多くの人々がこの利便性を享受しています。

  • また、セブ島からボホール島への日帰り旅行後、セブの港に戻ると、高額な運賃を要求する違法タクシー業者が外国人旅行者を狙っています。そのような状況から通常の道路へと脱出するのは困難であり、夜の静かなセブの街は危険も伴います。Grabのサービスが始まる前は、不本意ながらもこれらの違法タクシーに頼るしか選択肢がありませんでしたが、Grabの導入により、この問題も大きく改善されました。

  • さらに、セブや他の地方都市の郊外にある学校での短期滞在中、深夜のマニラ便や日本への帰国便に乗る場合、事前にタクシーの運転手に追加料金を払って予約する方法を取っていました。しかし、Grabのサービス開始以降、そのような手間を省くことができるようになりました。

2023年12月に勃発したマニラ空港タクシーのとんでもないぼったくり事件

2023年12月、タイからマニラ空港に到着した観光客が空港待機中のタクシーに乗ったところ、ターミナル間移動のための高額な料金表を提示されました。通常200ペソ程度の料金が、9700ペソから11500ペソ(約2万5千円)に膨れ上がっていました。このやりとりは料金表付きでYouTubeにアップロードされ、日本人向けフィリピン情報You Tubeチャンネルエドニュースのエドさんはこの事件を紹介しながら「Grabに乗ろう!」を連呼していました。