フィリピン衛生面での注意点
デングに気を付けよう
蚊がもたらすデングは死に至る事もある恐ろしい病気。フィリピン留学で蚊よけスプレーは必需品。
下痢に注意
日本から一歩外に出ると水道水、氷は敵になります。
フィリピン留学中に特に気を付けるべきは下痢とデング熱です。狂犬病も注意が必要ですが、特に身近に感じるのは前述の二つです。コロナはすでに終息し、国民の間で「コロナは過ぎ去った」という認識があります。それぞれの病気について詳しく見ていきましょう。
2020年1月3日から2023年10月25日までのフィリピンの新型コロナウイルスの感染者は4,117,183人、死亡者は66,714人とWHOに報告されています。(日本では同じ期間で3,380万3,572人の感染者、74,694人の死亡者。 )フィリピンのコロナ感染ピークは2022年2月頃。フィリピン保健省は同月に感染減少期に入ったとし、同年5月に最小リスクの症例としてコロナを分類しました。それ以後、日々の感染者報告は10~200人となり、2023年7月にはマルコス大統領がコロナ緊急事態宣言を解除、すべてのコロナ関連規制を撤廃し、生活はコロナ以前の状態に戻りました。
デング熱はフィリピンでの一番身近な疾患です。デング熱は発熱や頭痛、筋肉痛・関節痛を引き起こす感染症で、感染源は蚊です。2021年と2022年の4月から7月にかけて、ビサヤ諸島でデング熱感染の蚊が大量発生しました。ピサヤ諸島はフィリピンの中部エリアで留学都市としてはセブ、イロイロ、バコロドが含まれます。デング病にかかると2~3日入院する事になります。対策は蚊に刺されない事。藪に入ってはいけません。蚊よけスプレーは必需品です。
フィリピン滞在中には水の質に注意が必要です。特に水道水の摂取は避け、ボトルウォーターやウォーターサーバーの水を利用することをおすすめします。また、街の屋台食は衛生面でのリスクがあるため注意が必要です。現地の水でつくった氷の水割りを飲んで下痢にかかるというのはよくある事例です。炭酸水は水を中和するので飲んでも大丈夫です。
日本の構成労働大臣が指定する狂犬病清浄地域は日本、オーストラリア、ニュージーランド、ノルウェー、フィンランド、スウェーデン、アイスランド、アイルランドなど数か国しかありません。フィリピン保健省(DOH)によれば、毎年200~300人が狂犬病で死亡しているとの報告があります。犬やコウモリに噛まれた場合、感染のリスクがあるため十分な注意が必要です。滞在中犬はできる限り避けて近づけない事が肝要です。2024年1月1日から3月15日の間にフィリピンで狂犬病を患う犬にかまれて死亡した人の人数は89人。1日1名のペースです。フィリピンには2200万人の野良犬がいると推定されております。こちらは89人死亡の統計を報道するフィリピンのテレビニュース。https://www.youtube.com/watch?v=nrS0xuFbMXs
フィリピンの気候のため、ゴキブリや他の小虫の出現は避けられません。これは熱帯地帯ならではの問題で、特定の場所や施設に限らず一般的に見受けられます。英語学校はもちろんの事高級ホテルの室内にも出現する事があります。
バギオのような高地では酸素濃度が薄くなるため、通常の活動に慣れるまでに時間がかかることがあります。実際に、一人の日本人留学生が酸素欠乏症の影響で学校を辞めるという事態も発生しています。高地における留学や活動を考える際には、体調の変化に十分な注意が必要です。高地での練習が競技のパフォーマンス向上に役立つとされるアスリートの例もありますが、それとは異なる状況下での影響を十分に理解することが重要です。
ここにいれるのは不自然ですが、事態が急を要するのでとりあえずここにいれておおきます。
セブにはいないとされていたキングコブラの目撃情報が2024年にはいってセブシティやセブの郊外で十数回寄せられています。2名がコブラの毒で死亡いたしました。その内1名はきちんと噛まれた場所を縛ってオンタイムに病院にたどりついたにもかかわらず病院にコブラ対応の血清がなかったため死亡されたとの事。藪の中や畑にはいらないようにしてください。こちらセブのキングコブラ目撃情報を報道するCNNニュース。