ターミナル1で迷わないための重要ポイント

マニラ国際空港ターミナル1は、フィリピンで唯一の国際線専門のターミナルです。外国人の出入りが最も多いため、セキュリティが厳格に実施されています。Jこのターミナルは広大であり、フィリピンの英語学校のピックアップスタッフが待機している場所までの距離が長いので、道順を詳しく説明します。特に、このターミナル近くの出口から外に出ると再入場はできませんので、注意が必要です。日本からターミナル1に直行便がある航空会社はJALとZip Air です。

上陸から税関通過まで

マニラ空港に上陸した後、飛行機を降りたらひたすら前に進む人たちの流れに従ってください。 JALは昼過ぎの到着スケジュールを維持しています。

しばらく歩くとイミグレーションエリアに到着します。ここではフィリピン人専用と外国人専用のレーンに分かれます。

入国審査時に提示するものは①入国申請書、②パスポート(有効期間が残り半年以上)、そして③フィリピン出国の航空券(帰国便を含む)です。 フィリピン出国航空券の提示はまれに求められることもあります。コロナ禍でさまざまな追加書類が必要でしたが、2023年7月のマルコス大統領によるコロナ緊急事態宣言解除以降、以前の手続きに戻りました。

入国審査(写真左)を通過した後は、すぐにバッゲージクレームエリアに到着します。自身のスーツケースを受け取ったら、通関手続きへと進みます。

1万ドル以上の現金を持っている方や、高価なブランドアイテムや時計などを所持している方は税関での申請が必要です。それ以外の場合は、そのまま通過可能です。もし何か問いかけられたら「Nothing to declare」と答えると良いでしょうが、フィリピンでは通常は問われることは少ないです。 通常、通関を通過すると直接外部に出ることができる他の空港やターミナルとは異なり、ターミナル1では外部への出口まで少し距離があります。

両替所のフロアからピックアップ合流まで

税関を出ると広いフロアに出ます。このターミナル1にはこことピックアップ場所近くの合計二つの両替所があり、こちらのほうが不利なレートを提供していることが多いです。

大きなフロアを出ると道路と横断歩道。横断歩道の中間に一般タクシーとGrabの乗り場があります。

横断歩道を渡ると突き当りがあるT字路。突き当りまで進んで右折します。

T字路の突き当りまで行って右折すると緩やかな坂。左を見るとTUVWXの看板が見えます(上の写真の左側)。その看板の真下が学校スタッフとの合流場所です。

BESAはバギオ英語学校連盟の事。バギオの英語学校に行くためマニラ空港に到着する留学生はBESAがピックアップします。

TUVWXの看板の真下から屋根付きアーケード側を眺めた写真。10メートルほど進めば黄色い看板のデューティーフリーショップがあり、その前がもうひとつのピックアップ合流場所です。ピックアップ場所は学校により異なります。さらに向こうに進めばレートのいい両替所。右側は横断道路となっており右側を100メートルくらい歩くと一旦出ると戻れない出口があります。

いったん出たら戻れない出口

TUVWXの看板の向こう側の横断歩道を進むと出口が見えます。こちらが、一度出ると再入場できない、トラブルの元となる出口です。もし間違えて出てしまった場合は、学校スタッフや留学エージェントにLINEやメールで自分の位置を伝えましょう。そうしないと、探してもらうのが難しくなります。マニラ国際空港ターミナル1は、その不便さで世界的にも有名です。休憩できるのは屋外のベンチしかなく、カフェや飲食店もありません。この出口を出るといくつかの飲食店やカフェ、ファストフード店が目に入るので、ついそちらへと足を運びたくなるかもしれませんが、留学生は進むべきではありません。

デュテルテ大統領退任後、マニラ国際空港の治安は緩和され、2023年にはNAIAの職員が荷物検査を装い、外国人旅行者の財布から盗みを働く事件が報道されました。特に驚きの事件として、空港職員が外国旅行者の財布から300ドルを盗み、被害者に詰め寄られた際に、100ドル札3枚を口に入れて食べてしまうというものがありました。この一部始終は監視カメラによって記録され、世界中で大きな話題となりました。旅行者の皆様も、十分な注意が必要です。

マニラ空港T1ピックアップおさらいビデオ

この記事の内容は上記のビデオでビジュアルにまとめられていますので、動画で詳しく確認することができます。動画内に2点訂正箇所がございます。4分30秒付近でシャトルバスにそのまま乗車するシーンがありますが、現在は1分47秒のシーンに示されている両替所の隣に設置されているシャトルバス利用受付で申し込みをする必要があります。また、このビデオはジェットスターの到着をもとに撮影されていますが、2023年にジェットスターの到着ターミナルは3に変更され、ターミナル1には上陸しなくなりました。

国際空港でも油断は禁物

近年マニラ国際空港の規律がゆるみ2023年には空港職員たちによる上陸客を狙った窃盗事件が数軒発生しております。有名な事件があります。マニラ空港ターミナル1で荷物検査をしているどさくさにまぎれ女性空港職員が中国人観光客の財布から300ドルを抜き取ったもののその様子を見ていた財布の持主から詰め寄られ慌ててうしろをむいてドルを口の中にいれてしまいます。このやりとりは監視カメラに残っており、若い女性がドル紙幣を口にいれて水と一緒にのみこんでしまう姿がショッキングでしたので瞬く間に世界のニュースになりました。2023年9月8日の出来事です。