フィリピンの空港でSIMカードを1か月契約をしたさいの契約内容、値段、使い勝手について説明していただきます。この情報は2024年5月のものです。

留学生が選ぶならSmart、Globeどっち?

フィリピンでSimカードを提供している会社はSmartとGlobeの大手2社。値段も内容も差がないのでどちらを選ぶか迷ってしまうかもしれません。

留学生がもしSIM Cardを購入するならどちらを選ぶか悩むところですが答えは学校のつながり具合です。A学校ではGlobeが優秀だが、B学校ではSmartのほうがつながり具合がいいというのはよくある話です。なのでもし空港でSim Cardを購入するつもりなら事前に2社のどっちがいいか学校かエージェントに確かめておく必要があります。

 

マニラ空港でSimカード購入、契約内容、契約に必要なもの

GlobeとSmartのSimカード販売所はフィリピンの国際空港であればどこでも設置されております。両者がひとつのボックスで販売している事もあればGlobe,Smart単独でボックス販売をしている事もあります。今回はマニラ国際空港のターミナル3でGlobeのSimカードを購入しました。(最初の写真)内容は1か月のWifi無制限とフィリピンでの新しい電話番号の付与、93分無料通話権です。金額は2,000~3,500ペソ。通話時間の長さで値段が変わります。電話は使わないので一番フリーコール時間が短い(93分無料通話)2,000ペソの4GB高速通信Simカードを購入。Simカード購入に必要なものはパスポートの提示のみ。パスポートを見せて番号を控えさせてSimカードの種類(金額)を指定すれば、自分のスマホに係員がSIMカードをセットします。WIFIがつながったのを確認して2,000ペソを支払って完了です。とても簡単です。

フィリピン各地のつながり具合

WIFIの使用目的はメールとラインのチェック、グーグルマップで場所確認、Grabタクシーの呼び出し、You Tube閲覧がメインです。使った場所はマニラ、バギオ、アンヘレスシティ、セブ、バコロド、イロイロ、マニラ郊外タガイタイです。どこでもよくつながりました。バギオのバーナム公園で突然豪雨になって店先のひさしで避難しましたがそこでも余裕でGrabタクシーをよべましたので大変助かりました。つながらなかったのはセブ島ととなりのバナイ島をつなぐフェリーの船上くらいでした。マニラ空港Globe店員の話ですと通信速度は80~100Mbpsだそうです。これは光通信レベル。さすがにそこまでの瞬間的接続レベルではなかったですが、ストレスなく充分快適に利用できました。

2,000ペソは安いか高いかの考察

空港で購入した30日間の無制限の4G高速通信、電話番号、93分の通話料込の2,000ペソセット。2,000ペソは購入時のレートで5,400円くらい。このセットがコスパがいいかどうか検証します。

オンラインで予約して日本の空港のブースで受け取る日本の会社のレンタルWifi。つながり具合はよさそうですし、フィリピンの空港に到着後すぐに使えるというのは魅力。しかし30日無制限のレンタルだと3万~4万円と料金が高いのがデメリット。GlobeとSmartの空港Simは1週、2週などのショート契約はやってないので短期間契約ならいいかもしれません。ですが短期間でも1万2千円~2万4千円くらいはするのでやはり料金がネック。

次はアマゾンなどで購入できるギガ付きフィリピン専用Simカード。アマゾンで7日間12GBデータ+通話+SMS)で2,680円というのがありました。1週ならこちらでもいいかもしれません。ただ自分でSimカードを突っ込んで英語のサイトに登録しなければならないです。2週ですとフィリピン空港で販売のSimカードとほとんど同じ金額なのでパスポートを提示するだけで全部やってくれるフィリピンのほうに軍配があがります。

有力なライバルとなるのはフィリピンの街角スマホショップで契約できるSimカードセット。80ペソくらいでSimカードを購入し、1週間から4週間単位でWifi契約を結びます。1週間のWifi接続費用は200ペソ程度。30日間の契約で全部合わせても900ペソくらいなので空港の半額くらいです。K-Wingフィリピン留学運営者梶野章はコロナ前まで長い間こちらを使っていました。空港Wifi ほど快適ではないですがつながり具合でそれほど不便を感じる事はありませんでした。1週など細かい単位で契約できますし、契約満期が来ても同じスマホショップに行けば簡単に延長できます。1か月と期間が決まっている空港ショップWifiよりかなり柔軟性があります。空港ショップWIFIに比べ劣る点は二つ。日本からの到着後にすぐに接続できない事。それと最初の手続きが少し複雑な事。2022年に携帯電話を使った犯罪を抑止するためマルコス大統領は全SIMカードに対する個人情報の登録を義務付け、英語の書面でいろいろ記入するようにしました。パスポートを提示するだけで店員が全部セットしてくれる空港店舗よりだいぶ面倒です。

 

その他リチャージWifi、ギガセットなど100ギガ使い切りおかわり型ポケットWifi もフィリピンで使えるものがあるのでお持ちの方は検討してもいいかもしれません。こちら日本語で操作できますしギガがなくなればスマホから延長する事もできるので便利です。ただし料金は10ギガ1万円など料金設定は高め。

 

最強のライバルはAhamoかも?

フィリピンでの通信手段はいろいろありますが、総合的に見て空港店舗のSimカードサービスといい勝負となるのが前述した街角スマホ店契約とNTTドコモAhamoの国際ローミングサービスです。

Ahamoのローミングサービスは追加料金なしで20ギガまでフィリピンで利用できます。支払いが発生しませんし、日本語で出発前に手続きできるので最強です。但しマイナス面もあります。一つ目は通信速度。128Kbpsです。これは通信速度制限がかかった時の速度です。テキストのやりとりは問題ありませんが重いデータを送ったり、動画をみたりするとイライラさせられるレベルです。メールとライン使用なら〇ですがそのほかの用途があるなら✖です。それと15日間の使用日数制限があります。たとえ20ギガを使い切ってチャージしたとしてもフィリピンに入国して15日経過すると使えなくなります。再開させるためには一度日本に戻らなければなりません。テキストだけを使い1,2週間留学される方、日本からフィリピンに到着した時点でWifiがつながっている安心感を得たい人には有力な選択肢です。