知っておくべき校則:留学生の失敗事例から学ぶ

わざわざ外国から飛行機に乗って英語を学ぶためにフィリピンの英語学校に入った留学生でも退学になる事があります。どんな事で学校を追い出されるかはケースバイケースです。それをやればだれでも絶対退学になるというのもあれば、あちらの学校では退学にならないがこちらでは退学になるという場合もあります。学校の運営スタイルや校則に左右されます。些細な事でも校則通り罰を与える学校、校則を破ったとしても1回目や2回目なので黙って目をつぶる学校、最初からそんな校則などない学校などいろいろです。学校選びをなされる時はどのような規則を学校が施行しているのか細部までエージェントに確認される事を強くおすすめいたします。退学を言い渡されると通常は残り期間の受講できない分の学費は返金されません。即刻学校から出て行けと言われる場合もあれば学校を立ち去るまで3~4日猶予をもらえる場合などもあります。

校内でマリファナ吸引

あるベトナム人留学生男子がルームメートの日本人に自分が持ってきたマリファナを一緒に吸おうと誘ったたケースです。誘われた日本人は学校にその事を報告。学校は警察に通報。その事を知った学生はすぐに荷物をまとめて警察が来る前に逃亡しますが結局警察につかまります。学校が警察に自校の学生を通報するのはつらいところですがそうしなければあとで営業停止処分を受けます。

誘われたルームメートもたとえ興味本位でマリファナ吸引に付き合ったとしてもそれが発覚した場合には刑務所に収監される事になります。

ヨーロッパやアメリカなどマリファナ吸引に寛容な国が多いですがアジアの国々はフィリピンも含めかなり厳しいです。終身刑が言い渡される事もあります。ですがフィリピンでは比較的簡単にマリファナが手に入ってしまう環境にあるのも事実です。梶野と仲がよかったトライシクルドライバーがバイクを壊してしまい修理するお金がないので結局セブで麻薬の売人になったという悲しい話を他のドライバーから聞いた事があります。

麻薬やマリファナ絡みですとどの学校でも絶対退学になります。ですが退学くらいの話では収まらなくなります。

セクハラ疑惑

ある日本人のシニアのおじさん。特定マンツーマン女性講師の両肩を掴んだり、肩をたっぷしたり、頭をなでたりする行動を繰り返していた。講師はやめるよういいましたが、やめなかったので学校にその生徒を退学にしない場合にはセクハラで訴えると学校に通達。

別の日本人シニアのおじさんはグループ授業で知り合った20代の日本人女性とメアドを交換。その日からその女性にたくさんの無意味なメールを送り続ける。女性は学校と相談。学校は注意したがメール送信をやめなかった。

2人のおじさんたちは学校を追い出されました。但し学校側は残り期間の学費残額をおじさんたちに戻しました。戻さない学校もたくさんあるはずです。

寄宿舎部屋内窃盗

留学先の多人数部屋で現金がなくなるという事件が頻繁ではありませんがたまに発生いたします。梶野のお客様で被害者が2名、加害者が1名いました。

フィリピンの英語学校は基本すべての寄宿舎部屋の表ドアの人の出入りを録画しているので窃盗者が判明する事が多いです。同部屋の人間かその部屋に出入りした第三者と推測できるからです。

盗難事件は週末や三連休などの休みの時に発生しやすいです。

被害を受ける方はなにも悪くないですがそれでもある程度金銭の管理に注意を払ったほうがいいでしょう。平日は所持金を学校の金庫に預けておいて週末に使うお金の分だけ引き出して肌身から離さないなど。

窃盗事件が一度発生してしまうと校内の雰囲気が悪くなり、学生たちの集中力も途切れがちになります。

窃盗が発覚した場合にはどの学校でも即日退学。残り期間学費の返金はありません。報告を受けた窃盗者の中には残念ながら日本人もいます。

校庭パーティー事件

とある平日外出不可の校則が厳しいセブのスパルタ学校日曜日門限前の夕暮れ。15人の生徒がお酒を持ち込んで校庭で酒飲み宴会を開きました。パーティー主催者数名は学校の事情徴収後に即刻退学。その他参加者たちは施設の劣る分校に転校配置。その中には最初から宴会に参加していたのではなく近くを歩いていて宴会者に声をかけられて参加してついついお酒を口にした不運な生徒もいます。(留学中に生徒は思わぬとばっちりを受ける事もあるので注意してください。)

日本系も韓国系も多くの学校はお部屋への酒類の持ち込みを禁止しております。しかし学校スタッフが生徒のお酒の持ち込みを発見しても、見て見ぬふりをする事だってあります。「これくらいしょうがないな。。。。」

 

ですが学校敷地内の校庭で団体で集まって堂々と酒飲みパーティーを開くのはぜんぜん別の話になります。学生たちは学校のルールを舐め切っていると学校は判断せざるを得ないからです。学校の退学処置はある意味仕方なかったです。

不純異性交遊

留学中の男女交際は学校のルールによって事件になったりならなかったりします。主に日本人運営系列は校内の男女恋愛に対して寛容です。個々人の自主性を尊重しているからです。一方韓国系列は厳しいです。留学の目的はあくまでも学業成就。校内恋愛は学業を妨げる要素ととらえ排除する方向に動きます。

以下は平日外出OKですが門限や男女関係に厳しい韓国系学校で起こった事です。男女が一緒に校長室に呼ばれます。そして午後11時に男子生徒が女子生徒の部屋に入り込み、午前3時頃にその部屋を退出する様子を撮影したビデオを二人に見せます。二人は学校で知り合った中国人と韓国人。即日退学です。多くの日本系列の学校もそうですが女子寮に男子が入り込むのはかなり厳しい罰則対象です。

全裸ダッシュ事件

留学先で同期になり仲良くなった日本、韓国、台湾のアジア人男子3名。卒業を間近に控え3人はある賭けをします。掛けの内容はわかりませんが負けたのは日本人男子19歳。

彼は罰ゲームとして深夜に校内プールの周辺をすっぽんぽんで一回ランニングします。深夜なのでだれも見ていません。監視カメラ以外は。。。

翌日カメラを確認した学校側は生徒を呼び出し事実関係を確認。裸で走った男子は退学、掛けに参加した二人にはイェローカード。

ただその生徒を不憫に思った韓国人校長は卒業予定の日まで生徒を自宅に呼んで住まわせます。学校内では退学処分、彼の親には卒業した事にしました。

イェローカードとレッドカード

フィリピンの英語学校に到着すると最初の月曜日にルール説明会(オリエンテーション)がなされます。そこで何をしてはいけないかも一つ一つ具体例が挙げられます。どこの学校でも異性の部屋に入りこむ事が基本的に一番重いルール違反です。その他酒類持ち込み、門限破り、正当な理由がない生徒の継続的な授業さぼり、地域の風俗街への立ち入りなどがあります。

日曜日に無断外泊した日本人生徒が警告(イェローカード)をもらいそれから数瞬間後に同じ事を繰り返したので累積点数オーバー退学になった例があります。

一か月間授業に出ず部屋でパソコンゲームをしていた日本人ティーンエージャーが度重なる警告を受けた後に退学になったケースもありました。

風俗街に入り込んでハニートラップに引っかかって警察署に連行されたところこの学生が警官に向かって「あんた、この女からいくらもらうんだ」と口を滑らせて大問題に発展した事があります。

警官は怒りまくってよけいな事を言った若者をなんとか留置所に入れようとしましたが駆け付けて来た学校マネージャーがうまく立ち回って事なきをえました。(このマネージャーは警察署幹部に知り合いがいた。)

彼はその日マネージャーと一緒に学校に戻れましたが立ち入り禁止としているマンゴーアベニューに足を踏み入れた事実は残るのでイエローカードペナルティをもらいます。

 

その一方でそれほど多くはありませんが酒の持ち込みも、無断外泊も、風俗街立ち入りも、授業さぼりも、2人部屋の男女同宿もすべて許される学校もあります。

フィリピン留学をなされる場合一歩踏み込んで候補となっている学校がご自身の適正に合うかどうかまでチェックされる事が非常に重要です。学業で短期間に成果をあげたいなら厳しい学校がいいですが、退学になってしまえば元も子もないです。