TOEIC、IELTS、TOEFL - 各コースのメリットと選び方

フィリピンの英語学校の中には、TOEIC、IELTS、TOEFLに対する通常の強化コースに加えて、12週間単位で点数保証コースという特別講座を設けているところがあります。例えば、TOEIC800点点数保証、IELTS6.5点点数保証、TOEFL80点点数保証コースなどです。フィリピン独自のこのユニークな点数保証コースがどのようなシステムであるかをご紹介します。

本当は保証システムではなく補償システム

点数保証コースは、どんな手段を使ってでも受講生に目標点数を達成させるコースという印象を与えるかもしれませんが、実際はそうではありません。たとえば、TOEIC800点などの保証コースが目標とする点数を受講生が期間内に獲得できなかった場合、その点数を獲得するまで授業を無料で提供し続けるというのが実際のシステムです。漢字では「保証(Guarantee)」と表記されますが、実際は「補償(Compensation)」に近いものです。

皆目標点数を期間内に獲得できているか?

はい、ほとんどの保証コース受講生が12週の期間内に目標点数を達成しています。例として、バギオの名門であるPINESのIELTS専門校(旧PINESチャピス校)では、IELTS点数保証コースを開設してから今日に至るまで、目標点数未獲得者を一度も出していないという実績があります。

 

点数保証コースは学校の自信の表れ

点数保証コースはすべての学校が開設しているわけではなく、各分野で実績を持つ学校に限られます。期間は通常12週間で、成長の平均伸び幅はTOEICで200点、IELTSで0.5点、TOEFLでは15点です。例えば、TOEIC800点コースなら入学時の最低スコアはTOEIC600点、IELTS6.5点コースならIELTS6.0点、TOEFL80点コースならTOEFL65点といった前提条件が設定されています。これらの予想伸び幅は、それぞれの点数を持つ受講生を12週間でどれくらい伸ばせるか、各学校の自信の表れです。これにより、失敗する受講生は少なくなっています。しかし、各学校の点数設定を詳しく見ると、学校ごとの自信度の違いも見えてきます。例えば、バギオの名門TALKでは、TOEIC800点の点数保証コースの入学条件をTOEIC500点と設定しており、他の学校より100点低いです。これは、TALKが他校よりも大幅なスコアアップを実現できると自信を持っている証拠です。実際、TALKは4週間で200~300点アップさせる実績を持っています。一方、IELTS7.0点は英語達人域に位置し、教えるのが困難なため、7.0点保証コースを提供する学校は少ないですが、セブのSMEAGクラシックはこのコースを提供しています。残念ながら、TALKもSMEAGもコロナ禍の後に閉校しており、再開を切望しています。

通常コースと保証コースの違い

点数保証コースと通常の英語試験対策コースの最大の違いは、学費とスケジュールにあります。セブの人気学校EVを例にとると、4人部屋12週間のIELTS通常コースは5,640ドル、点数保証コースは6,060ドルです。差額は420ドルで、保証コースには本試験料1回分が含まれていますが、通常コースには含まれていません。試験料(約2万5千円)を差し引くと、保証コースは大体2万円~2万5千円高い計算になります。通常コースの受講生は自由に入学日を選べますが、保証コースの受講生は学校が設定した入学日に合わせなければなりません。学校は受験予定日を9週目に設定し、その結果を踏まえて受講生が目標点数を達成するまで残るかを選択させます。また、学校は受講生の私生活にも関与し、模擬試験の受験状況、授業参加状況、宿題提出などを厳しくチェックします。やむを得ない事情があっても規則を守れなければ、保証コースから通常コースへの変更が行われることもあります。一方、通常コースの受講生にはこのような厳しい規定はありません。

通常と保証、梶野章ならどっちを選ぶ?

もし本サイトK-Wing代表の梶野章がお客様から通常コースと点数保証コースのどちらを選ぶか聞かれた場合、「金額による」と答えます。

受験料を差し引いた差額が3万円とか4万円とか大きければ保証コースは申し込みません。学校は自分たちのカリキュラムが優秀なので保証コースの前提条件となる点数を持っている学生ならば通常コースで学んでも12週間で保証コースの目標点数を獲得できると踏んでいるはずです。その確信がなければコンスタントに損する不安があるリスキーなプログラムになるので保証コースはやりません。目標点確保をほぼ確信しているのに学生に絶え間なく課題や宿題を与えて追い込むのは一人の脱落者もなく確実に全員合格させたいからです。学生は全員目標を達成できてハッピーですし、学校も評判が上がりハッピーなのでウィンウィンです。学校は不合格者を出して無料授業も提供したくないですし、無料で管理監督もしたくありません。通常コースでも十分に伸びます。ですが自分に対する戒めとだらけ防止のためならお金を余分に支払って保証コースに入って自分に鞭を打つのもいいかもしれません。 ちなみに点数保証コース中の本試験で目標点数を取れなかった者は獲得できるまで12週の留学期間以降も無料で授業を受け続けられますが寄宿舎滞在費、食費、現地費用と公式試験費用は自己負担です。受講生にとって金銭的に圧倒的に恵まれたシステムとは言えません。