TOEICって何?
英語を学ぶ者が自分の英語力を証明する方法のひとつに英語検定試験があります。日本にも普及する様々な英語試験の中で一番受験者が多いのはTOEICです。TOEICのスコアアッププログラムを提供するフィリピン英語学校で学習するためにフィリピンに渡航する日本人も多いです。TOEICハイスコア獲得で得られるメリットは何か、TOEIC試験のスタイルはどんなものか、TOEICの主催団体と日本でTOEICを受験する人数はどれくらいか、フィリピンでTOEICを学ぶとどれくらい伸びるか、TOEIC学習のデメリットは何か、フィリピンTOEIC留学の留意点は何かについて説明いたします。
TOEICスコア獲得のメリット
日本でTOEICスコア獲得を目指す人が多いのは日本の企業がTOEICを人材採用の際の英語力の基準とみなしているからです。日本の上場企業や英語を使う会社は入社条件にTOEIC600点、社内昇進に800点などと獲得しなければならない指数を明確にしている所が多いです。リクルートやIndeedなど大手人材派遣会社はTOEICの獲得スコア別で賃金の上下を振り分けています。大学では大学生に卒業までにTOEIC600点の取得を義務として課す所が多く、文部省はTOEIC950点保有者の国家教員試験英語試験科目を免除しています。
TOEICは日本国内の就職と転職に一番影響力がある英語資格です。
TOEICの概要
TOEICはアメリカの非営利団体ETSが開発した非英語圏の方の英語力を測定する試験で試験内容はビジネスシーンと日常英会話が中心です。世界150カ国で年間約700万人の受験者がいます。2021年度の日本人TOEIC受験者数は230万人。全世界のTOEIC受験者人口の33%を占めているので日本人に特に支持されている英語試験と言えます。
TOEICの試験スタイルはリスニング100問(45分)とリーディング100問(75分)の120分試験で構成、進行は英語で行われ、答案方式は4つの解答例から一つの正解を選択するマルティプルチョイス方式です。結果は合格不合格でなく点数で表記されます。最高点はリーディング部門495点とリスニング部門495点の合計990点。
TOEICの受験料は日本が7,810円。各都道府県の大学施設などが試験会場となり、ほぼ毎週どこかの試験会場で公式試験が開催されております。フィリピンの受験料は2,200ペソ。円安時でも日本よりは安いです。TOEIC公式試験は2週毎に各地公認試験会場で実施されます。セブのCPILS、SMEAGキャピタル、ダバオのE&G、バギオのPINESなども公認試験会場です。
TOEICのデメリット
TOEIC最大の弱点は試験科目にスピーキングとライティングを含めていないので試験結果が総合的英語力を反映できていない事。TOEIC達人域と言われるC800点、900点台の点数獲得者でもスピーキングは全然だめといういびつな英語力の日本人が少なくありません。TOEIC高得点=英語力ではないという事です。IELTSやTOEFL試験の中級レベル点数獲得者の中でスピーキングはだめでリスニングはうまいなどのアンバランスな人はおりません。皆総合的に英語がうまいです。IELTSやTOEFLでは高得点であればあるほど総合的英語力も比例しますがTOEICはそうではありません。
ですが日本でのTOEICの地盤は少しもゆるいでいないので国内就職目的ならTOEICです。
TOEIC留学でどれくらい伸びる?
TOEICの豊富な指導経験、データ、洗練された試験対策カリキュラムを持つフィリピン英語学校はTOEICコースに入って真面目に勉強する学生がどれくらい勉強すればどれくらいの点数を獲得できるか把握しています。TOEIC500点から600点保有者ならそれ以降は4週学習毎に70~100点アップです。TOEIC600点の学生がTOEICコース12週留学をしますと800~900点を稼ぎます。900点台は少し壁がありペースダウンする学生もいます。傾向として500点、600点台の人は伸びやすく4週で200点アップさせる例もたくさんあります。
英語初級者がTOEIC500~600点を獲得するには大体12週~16週かかります。最初は基礎固めの英語勉強をして慣れてきたらTOEIC入門コースやTOEIC本コースに移行していきます。英語初級者が24週で最終目標をTOEIC点数の獲得にした場合目指す点数は800点です。
フィリピンTOEIC留学の注意点
TOEICの難易度がいくらIELTSやTOEFLに比べやさしい英語試験であっても英語初心者がいきなりTOEICコースで学ぶのは無謀です。時間とお金のロスになります。日本で実力をつける、またはフィリピンの英語学校で基礎をつける。それからTOEICチャレンジです。
もしフィリピンで基礎を学ぶならスピーキング中心型の科目変更自由自在なカリキュラムでなく読む、書く、話す、聞くの総合的英語力を育てるカリキュラムのほうが点数が伸びやすいです。ただ総合型を提供している学校は一部スパルタなど少ないです。
TOEICは日本と韓国くらいしか通用しない資格です。海外就職や海外留学を認めている企業や学校はほとんどありませんので海外活動の有益な武器にはなりません。
TOEICは日本の世間が認めるほど優秀な試験ではありません。TOEIC上級レベルである900点台よりIELTS中級レベルである6.0のほうが実用的だと指摘する声があります。
フィリピンのTOEICコースはあくまでもTOEICの点数を獲得させるためのテクニックを伝授する指導です。なのでフィリピン滞在中に同時に英会話を伸ばしたいのであればある程度の工夫と努力が必要です。12週留学をした方が8週で目標点数を獲得してしまった場合などは残りの期間をTOEICからスピーキングコースに変更するなどのパターンはよく見られます。
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