フィリピンTOEFL留学の現状

TOEFLは非英語圏の外国人が、主にアメリカやカナダの大学、大学院に入学するために必要とされる資格です。特にアメリカの大学では、TOEFL以外の英語力認定書を認めない傾向が強いため、アメリカ大学への留学を目指す場合、TOEFLの取得はほぼ必須です。
TOEFLは2010年頃まで、フィリピン留学でTOEICと共に人気の試験コースでした。しかし、IELTSの登場以降、その人気は急落しました。その結果、フィリピンの多くの英語学校では、試験英語の主軸をTOEFLからIELTSに切り替えました。
TOEFLの人気は低下し、留学生の数も減少しましたが、アメリカ留学のためのTOEFL需要がなくなったわけではありません。IELTSの影に隠れがちですが、フィリピンではTOEFLコースが依然として提供されています。問題は、難易度の高いTOEFLを適切に教えることができる学校を見つけることです。そのため、TOEFL留学の学校選びは、IELTS学校選びよりも慎重に行う必要があります。

TOEFL概要とフィリピン英語学校との相性、伸び率

TOEFLってどんな試験?

TOEFLは非英語圏の留学生の英語力を測定するために、アメリカやカナダの大学や大学院が利用する試験です。これらの教育機関では、入学条件としてTOEFLの点数を要求することが一般的です。カナダではIELTSとTOEFLの両方が受け入れられていますが、アメリカの大学や大学院の多くはTOEFLのみを認めています。したがって、アメリカへの留学を考えている場合、TOEFLは必須です(ただし、ハーバード大学、ブラウン大学、マサチューセッツ工科大学などアメリカのトップ30大学はIELTSも認めていますが、これは例外的な場合です)。TOEFLがリーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4セッションで構成されているのはIELTSと同じですがすべてのセッションをPCで受験するという面でIELTSの受験スタイルと異なります。IELTSが1日制と2日制の選択肢を提供しているのに対し、TOEFLは1日で全セッションを完了させる必要があります。またIELTSが留学、就職、移民など多岐にわたる用途で利用されるのに対し、TOEFLは主にアメリカとカナダの大学、大学院入学のために用いられ、その他の用途ではあまり使われません。このため、フィリピンでのTOEFL留学生の数は年々減少しています。

TOEFLとフィリピン留学の相性

TOEFLは、IELTSと同様に、フィリピン留学と良い相性を持っています。独学では伸ばしにくいスピーキングとライティングのスキルも、高いレベルのメンターからマンツーマンでの直接指導を受けることで、克服することができま

フィリピンTOEFL留学の上達の目安

ペンシルバニア大学やニューヨーク大学など、名門アイビーリーグの大学が要求するTOEFLスコアは100点以上、またはIELTSでは7.0から7.5点という高いレベルが求められます。しかし、TOEFLで70点程度あれば、多くのアメリカ大学に進学することが可能です。TOEFLで70~80点を目指す場合、TOEICで600~700点程度のレベルの方が、フィリピン留学12週間で到達できるとされています。TOEFLスコアの上昇期待値は、4週間で10~15点です。ただし、TOEFL80点以上になると難易度が高まるため、期待値は下がります。逆に、50~60点レベルの場合、スコアの上昇幅は大きくなります。

フィリピンTOEFL留学の厳しい現実

IELTSの人気の影響で、TOEFLの世界的な低迷はフィリピンでも同様です。2018年末、フィリピンで唯一のTOEFL専門学校であったダバオのSEATTLEは、学生数の減少を理由に閉校しました。TOEFL指導で知られたセブのEVもTOEFLの指導を停止し、IELTS指導の強化に方針転換しました。TOEFL指導を続ける学校は、十分なTOEFL学生を集めることができず、マンツーマン授業に頼らざるを得ない状況が続いています。

おすすめTOEFL指導学校

おすすめTOEFL学校

TOEFLの状況は厳しいものの、おすすめできるTOEFL留学の学校はいくつか存在します。まず挙げられるのがSMEAGキャピタルです。こちらはTOEFL公認センターで、公式試験をキャンパス内で開催しています。コロナ前までは常時40~50人のTOEFL学生を確保していました。SMEAGキャピタルが他の学校と異なるのは、IELTSとTOEFLの教員を兼任させていない点です。他の学校ではIELTS指導が主で、TOEFL希望者がいればTOEFLも教えるというパターンが一般的です。TOEFL留学ではSMEAGキャピタルが最も推奨されます。その他、かつてTOEFLが得意だったが現在はIELTSに力を入れている学校にも、TOEFL指導の豊富な経験を持つ講師が在籍しています。例えば、バギオのHELPロンロン、セブのスパルタCG、CPI、CPILS、アンヘレス・クラークのCIPなどがあります。

SMEAGキャピタル

ひとつのキャンパスでIELTSと掛け持ちでなくTOEFLだけを教えているフィリピン唯一の英語学校。学校のTOEFL指導バックアップ体制と専門性がばっちりです。TOEFL公認センターですので生徒たちはキャンパス内でTOEFL本試験受験可能。

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CPILS

セブを代表する名門校。大型校、多国籍校。日本人2~3割。初級から上級の英語指導だけでなく各種英語検定試験に強い。IELTS指導だけでなくTOEFL指導も抜群の安心感と信頼感があります。施設がかなり古いのがマイナス点。立地も少し不便。

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CPI

CPIはセブの歴史あるスパルタ学校。新設移転したキャンパスはホテルのように豪華でごはんがかなりいいです。6人部屋は広く安いのでねらい目。TOEFL受講生に対しセッション別のTOEFL模擬試験とレビュー時間が平日毎日1時間づつ設けられています。

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HELPロンロン

フィリピンで一番歴史がある英語学校のひとつ。システムは平日外出不可のスパルタ、立地は山の中腹、国籍別学生構成は8割以上が韓国人とサバイバルな環境。昔からTOEFLは強いと定評がありました。ドル建てですが学費はまあまあ安いです。

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CIP

クラーク・アンヘレス地域にある欧米人たちからマンツーマン授業を集中的に受けられる元祖ネイティブ講師指導中心英語学校。英語検定試験にも力を入れておりIELTS, TOEFL, TOEIC受講者は総合模擬試験以外にもデイリー模擬試験を受講しなければなりません。

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